とかげ担当:大地の章は文章にてオフラインでの連続発行です。
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前文「世界を統べるもの」
あるところに名も知られぬ小さな世界があった。四つの国とそれを管理するための機関、言葉にしてみればたったこれだけの世界。
四つの国はそれぞれ「火・水・地・風」を象徴した特徴があり、すべてはこの世界の源ともいわれる精霊達の影響だと伝えられている。伝えられている、そう濁すのは現在この世界において精霊が迷信や伝説のような伝承だからというわけではない。世界の中央に位置する中央管理機関、別名「Carta」によって世界の規律は正しく調整をされているのである。つまり、日常を平凡に暮らす階級のものには精霊と直接触れ合う機会などは滅多になく、の世界で流通する「カード」によって間接的にその存在に感謝することとなる。
では、非凡なる存在とは。
この四つの国にはそれぞれ国王が存在し、さらに自衛機関・統制機関のようなものが存在する。それは国同士の諍いや国内での事件等を管理するものであるが、稀に手を出してはいけない特例が発生する。「精霊」に関わる事件である。この特例に関してはたとえ一国の王であろうとも手を出すことは許されない。「Carta」によってのみすべての判決がくだされるのである。
この判決は何者によっても翻されることはない…唯一「ジョーカー」と呼ばれる特例階級の「Carta」以外には…。
さて、最後に大事な話をしよう。この世界には唯一にして絶対の存在が君臨している。「KING」彼の存在は「Carta」の頂点にして種族を問うことなく逆らうことが許されないものである。世界の誕生、その瞬間かまたは歴史の中で現れたのか…今を生きる者たちの中に「KING」誕生の瞬間を知る者は無い。彼が何を思い、何のためにこの世界の規律を守るのか、答えを考えるのは無意味だとすら思う。
「Carta」を作り世界を統べる「KING」はジョーカーを作った。
ジョーカーは「King」の犬とさえ呼ばれる。世界は少しずつ…それでも彼を中心に動き始めているのだろう
私が綴る物語はジョーカーの地位につく一人、ダズ・ヴォーチェと彼を慕う少女、ミリィ・クラウンの物語である。
(本編ではすべて縦書きになります)
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